ルーシーママのスペイン便り

ルーシーは2009年にマドリッドに近い村で生まれたトイプードル、ママはえらい昔、日本に生まれ、長い間スペインに住んでるおばはんです。

2020年、コロナとの闘い(全5回の2)

こんにちは。

引き続き、別に医療通訳として開設しているウェブページ(https://www.michiko18.com/)内のブログに5回に分けて書いたものをここでも5回に分けてアップしています。これは2回目の記事となります。

スペインに生きる私たちが、3月から7月までたどった記録として見て頂ければ幸いです。

 

 

2.コロナとの闘い -2- (2020年3月28日)

 

 

今日は3月28日、3月15日に警戒事態(Estado de Alarma)が宣言され、移動外出禁止令が出されてからちょうど2週間。 感染者数の増加カーブが緩やかになる兆しは未だ見えず、スペインの中でも状況が最も厳しいマドリッド州では統計の数字を見る限り、医療崩壊が起こっている危機感を禁じえません。

https://elpais.com/sociedad/2020/03/16/actualidad/1584379038_891570.html?rel=friso-portada

 

感染を広げないために国民はじっと家に籠り、食料調達など必要最低限の外出時には他の人との距離を保ち、マスクをして万一感染している可能性を考えて人にあげないよう、もらわないように努めている毎日です。 そして午後8時になるとみんなが窓辺やテラスから拍手をして、医療現場で頑張ってくれている人たちに心からの感謝しと激励を送ります。

 

そんな医療従事者の人たちからの悲痛な叫びが聞こえます:「感染から自分たちの身を護るマスク、手袋、防護服が足りない。一刻も早くこれらを現場に届けて欲しい、そうでないと私たち自身が倒れてしまい、患者を診ることができなくなる!」この叫びは2週間以上も前から発せられ、今も続いている。

 

現場に必要な防護用品の買い付けに関しては、スペイン中央政府が主導で行っているもの、EU全体として行っているもの、各自治州が行っているもの、企業や個人からの寄付で寄せられるものなどがあることはメディアで報じられているのに、なぜか最悪の状況のマドリッド州の医療現場には未だに届いていないと言うのです。

この現実を前にして行政の対応の遅さに苛立つ気持ちと、何もできない自分がふがいない思いが募るばかりです。

 

1)今日、3月28日の新聞記事:マドリッド自治州政府が独自に中国で買い付けをした感染防護用品(マスク、手袋、防護服など)を積んだ飛行機が3月24日(火)にマドリッドに到着していたはずが、実はまだ中国で買い付け契約も完了していない状況であり、到着は来週にずれ込む恐れあり。 https://elpais.com/…/los-aviones-fantasma-de-diaz-ayuso.html

 

2)3月27日の新聞記事:マドリッド州のすべての病院で働く医療従事者の間で感染が広がり、28日更新された数字によると4196名が働けない状況(隔離・療養中)にあり、その数はどんどん増えている。この原因は、医療現場で必要な感染予防に必要な素材(マスク、手袋、防護服など)が絶対的に不足していること。 https://elpais.com/…/sanidad-reconoce-que-el-nuevo-criterio…

 

3)マドリッド州の医療従事者の総数:73.815名 https://www.comunidad.madrid/…/rrhh-portal_estadistico_mes_…

 

医療の現場で踏ん張ってくれている人たちが自分たちの身を護るための素材が一刻も早く、到着することを心から願います!

そして私たちは医療現場の人たちの負担をこれ以上増やさないために、自分が感染しない、あるいは他の人に感染させないように家を出ず、健康管理に努めて頑張りましょう!

 

この曲、心が折れそうになる時に励ましてくれます。

https://www.youtube.com/watch?v=An4T0wUerRs

 
 

感染者数も亡くなった方の数も先進国の中では非常に低い数字を保って来た日本、今、爆発的感染の瀬戸際にあると思います。どうか、イタリアやスペインのようにならないよう、みんなで用心してください。

世界中で起こっているこの災禍が一刻も早く終息し、みんなが普通の生活に戻れる日が来ることを祈ります!

 

** ここまでが別ブログのコロナ関連2回目の記事です **