ルーシーママのスペイン便り

ルーシーは2009年にマドリッドに近い村で生まれたトイプードル、ママはえらい昔、日本に生まれ、長い間スペインに住んでるおばはんです。

今日のスペイン:コロナ感染拡大を受けた新たな制限措置

今日から10月1日、コロナに明け暮れているうちに、あっという間にもう秋。

ここ数日、コロナ騒ぎに霞んでいますが、いろんなことが起こっています。少しずつ書いて行こうと思います。

とはいえ、やっぱり一番の注目はコロナなので、まずは、コロナから始めましょう。

 

コロナ感染拡大を受けた新たな制限措置

スペイン国内の感染拡大が止まりません。直近24時間の新たな感染者数、死者数、病院への入院およびICUに入る人の数も増え続けていて、特にマドリッド州の数字が恐ろしいことになっています。マドリッド自治州政府とスペイン中央政府厚生省のコロナ対策合同グループは先週立ち上げられてすぐに空中分解し、見解は今も対立したまま。

マドリッド以外の自治州政府から中央政府に対してスペイン全土に共通した感染対策の指針策定を求める声が上がり、医療従事者や感染症専門家などから対策が性急に必要であるとの警鐘が鳴らされる中、9月30日に自治州政府と中央政府の合同評議会にて賛成多数で新たな移動・活動の制限規則が可決され、本日10月1日付でBOE(スペイン中央政府官報)で発表されました。今後、各自治州の官報で公布し、48時間以内(10月3日の土曜日までに)に発効される予定。マドリッド自治州政府は今朝のBOE公布後、厚生省令を受け入れて自治州令を発効してこれらの制限措置を実施するとしていますが、同時にこれらの措置に対して反対の姿勢は取り続ける意向を示し、司法的手段に訴えると主張しています。

具体的内容は以下の通りです。

1.対象地域:以下の①~④に該当する地域:

①人口10万以上の市

②感染者数が10万人当たり500名を超える

③陽性率が10%を超える

④属する自治州が所有するICU施設のCovid19患者の占有率が35%を超える

2.基本的な移動制限

①該当する地域への出入りを制限(ただし、以下の場合は例外として認める):

医療施設へ出向く/職場への通勤や職業上必要な移動/学業のため必要な通学や移動/居住地へ戻るための移動/幼児・老人・身障者など介護や支援を必要とする人のところへの移動/金融機関への急を要する移動/司法関連機関や公証役場などへの移動/急を要する公共手続き/試験を受けるための移動/その他、急を要する理由を証明できる移動。

②該当する地域の道路を利用した車による通過、および該当地域住人の車による地域内の移動:可能だが、該当地域の規則に従うこと。

③人の集合は最大6名までに制限:同じ住居で暮らしていない人が集まる場合は、その目的が何であれ(家族や友人のパーティー、イベント開催など)、いかなる場所であっても(公道、公共施設、プライベートな施設など)最大6名を限度とする。職場や行政機関などは例外。

3.各種施設の収容数制限、安全距離、営業時間

>宗教施設:定員の1/3に制限、距離1.5m確保。

>葬儀施設:屋外は最大15名/屋内は最大10名。

商業施設および公共サービス提供施設:定員の1/2に制限、営業時間は22h00までに制限。

飲食施設およびゲームや賭け事の施設:カウンター利用不可/屋内は定員の50%に制限/屋外は定員の60%に制限/席間距離を最低1.5m/1グループ最大6名までに制限/営業時間は入店は22h00まで、閉店は23h00まで/飲食の宅配事業は時間制限なし。

>スポーツ施設:屋内は定員の50%に制限/屋外は定員の60%に制限/グループでのスポーツは最大6名までに制限。

>そのほかの活動やサービス:基本は定員の50%に制限。

★児童公園の閉鎖は規制に含まれず、引き続き利用可能(マドリッド州の45の制限対象地区では閉鎖)

情報源:https://www.rtve.es/noticias/20201001/medidas-madrid-sanidad/2043385.shtml

 

つづく