ルーシーママのスペイン便り

ルーシーは2009年にマドリッドに近い村で生まれたトイプードル、ママはえらい昔、日本に生まれ、長い間スペインに住んでるおばはんです。

試練の年の始まり?

1月1日 元旦
天気よくないので、初日の出見れません。

ニューイヤーズイブのフィエスタから朝帰りの人であふれる中、私は出勤。
駅前のChocolate con Chorrosの屋台はかき入れ時! 最近は日本でも知られるようになったチューロス、醍醐味はやはり寒い寒い朝カリカリ揚げたてを、熱々ドロドロのチョコレートドリンクにドボンと浸して食べるやつ。大晦日から飲み続け騒ぎ続け、お家に帰って新年の眠りに着く前の若者たちが、屋台の回りに鈴なり。まぁ、たしかに、自分も若い頃はやりましたよ、やりましたけど、この年になると、散々食べて飲んだ挙句に、胃にはヘビー級のChocolate con Churros・・・考えるだけで胸焼けします。あ、でも、これがラーメンの屋台だったら入っちゃうかも。あんがい、げんきんな胃ですね。
そんな若者たちを見るにつけ、昔(スペインに来たばかりで私もまぁ、若かった頃)に比べて、フィエスタ後のはしゃぎ方(朝帰りの始発電車の中や路上での暴れ方?とか)が比較的おとなしい、と変なところで感心しております。



年が改まって、いろんなものの料金が上がりました。電気、ガス、公共交通機関などなど。地下鉄料金も今日から値上がり。10回券があと1回分しか残ってない。会社まで往路はOK。お仕事終わって帰り、復路は値上がり後の10回券、買わなきゃ、値上がり後のお値段は9.3ユーロ。ここで、大失態。自動券売機、お札もOKって書いてあります、でも私のお財布の中にあるお札は50ユーロ札。日本なら、例えば1万円札で950円のチケット買ったら、千円札9枚と50円玉か10円玉5個のおつりが来るでしょ、しかし、このマシン、お釣りにはお札が出てこない!1ユーロのコインが40個か、大きくて重い2ユーロコインが混じるか、下手をすると大きくて重い50セントコインも混ざったり・・・普通の財布では絶対に収まらない大量のコインを持ち運ぶ羽目になります。財布の中にある小銭を何とか1ユーロまでかき集め、値上がり後も1ユーロ据え置きになった1回券を買いました。




電気代もガス代も、公共交通費も、ここ数年で20%とか30%っていう値上がり率、消費者物価指数の何倍なんでしょ?これって政府の政策的に許して言い訳? 景気は低迷を続け、雇用創出も進まず、失業者特別手当は打ち切り、電気代は去年7月に10%近く上って、今また10%の値上がり。ガス料金もしかり。去年の7月から消費税(こちらではIVA、付加価値税と呼ばれます)は18%に上ったし・・・・・政府は「今スペインは試練の時、苦しみは皆で分かち合わねばならぬ」とかおっしゃいますが、もうみんなへとへとですぜ。

ルーシーのご飯も、時々付けてあげるご褒美は、ささみじゃなくて普通の胸肉よ、いいわね。

Foto 6 Sasami