ルーシーママのスペイン便り

ルーシーは2009年にマドリッドに近い村で生まれたトイプードル、ママはえらい昔、日本に生まれ、長い間スペインに住んでるおばはんです。

ルーシーの歴史(6)  2010年2月、ルーシー初ダイブ!

1月にお散歩デビューを果たしたルーシー、ほんとにお散歩が大好き。寒さにも負けず、結構な距離を毎日走り回ったね。1時間半くらいかけて、家の近くの公園から、丘を登った別の公園、そしてさらのその先の公園でお友達のワンちゃんたちと会って再度家までと、子犬にしてはちょっとハードかな、と思ったけど、バテたのは、ルーシーじゃなくてママのほうだったねぇ。スマップとかこぶくろとかのアルバムを聴きながら、ルーシーと青空の下を歩いた毎日、ママにとっては生まれて初めて経験、目にするものすべてが新鮮できれいだった。樹木の芽が日一日とふくらんでくる様子や、寒さにも負けず雑草の若芽が伸びてくる様子とか、空に伸びた木の枝を透して降り注ぐ太陽のまぶしさとか、空に浮かぶ雲の形とか、今まで通り過ぎるだけだったものが、ルーシーと一緒に歩くことで、自分の中に入ってきて心を幸せな気分で満たしてくれました。
そんなある日、2月の寒い日でした。丘の上の公園へ上る途中、地下水路が一部分だけ地上に出て数十メートル川のようになってる場所で、周りには人も犬もいなかったので、リールをはずしてルーシーと走っていたのです。夢中で走り回っていたルーシー、川の向こう側へ走りこんでいて、ふと私が川のこちら側にいることに気付いた。お互い前進すれば、この川はまた地下に入るからルーシーと私は合流できるのだけれど、それを理解できないルーシー、私が前進すると、置いて行かれると思ったのかパニックに陥り、私をめがけて一目散にダッシュ! 二人の間には川がありますから、当然ルーシーは好むと好まざるに関わらず、川に中にダイブ!
犬は犬かきで泳げるものかと思ったら、子犬のルーシー、何が起こったか全くわからず、水に落ちたことも理解できずか、パニクり、流れに流され、ブクブクブク・・大した川幅ではないので、私がざぶざぶと川に入りルーシー救出。ただ、その日は寒かった。ガタガタ震えるルーシー、拭いて挙げなきゃ、でもタオルもないしどうしよう・・・誰もいないのをいいことに、ママは着ていたババシャツを脱いでルーシーをゴシゴシ拭いて、二人で大急ぎでおうちに帰りました。風邪ひくんじゃないかと心配したけど、大丈夫でした。
ルーシーのダイブはこれが最初で最後でしょうね。


ダイブした頃のルーシー
 


ダイブした水路(これは2011年夏の撮影)


今は水路脇を通ってもダイブしたりしません。
 


だってもう2歳、もうりっぱな大人だもん!



水路脇は柳が茂って、夏は涼しいの。